2020年05月23日

グノーシアの沙明に関する事後。(男CPストーリー)

グノーシアの沙明、とあるエピソードの後を書いてみました。
沙明は性に明け透けで下品な物言いが多いけど「そういう環境」で育ったのなら愛情に対して案外初心なんじゃないかな……?

という妄想が突き抜けたので、妄想をそのままお出ししたいと思います。
ほら熱い妄想汁だよ……。

グノーシアの沙明関連のエピソードに盛大なネタバレがあるので、グノーシアの沙明関連のエピソードが全部開いてる状態で見るのが正しいかと……おもい、ます!

なお、作者の趣味で主人公は男で男主人公×沙明みたいな感じになってます。
俺はいつだって攻めなんだよ!



「時が戻るその瞬間まで愛して」

 ……小さい頃、知性のあるボノボに育てられたんだ。
 ボノボって猿の縁戚みたいな奴でさ、見た目は完全に猿だったんだけど、人間並に知性があって、優しくて。
 だが殺された。
 知性のある猿ってのが、権力者の金持ちの気に触ったんだろうなぁ。

 だからよ、俺は権力とか、金とか、そういうのは大っ嫌いなんだ。
 権力者から目をつけられるのもな。
 そんな事になったら、ろくな事にならないんだよ……目立つってのはよ、ろくな事にならねぇ……。

 ひとしきり真剣な顔をし自分の過去を語った後、沙明は急に笑顔になると。

「俺の事知りたいってぇ事は、俺の事好きなんだろ……俺は別に構わないぜ、Hey! カマァーン!」

 そう言うが早いか半ば強引にこちらをベッドの中へ押し倒した。

「ちょ、まて! まて沙明ッ!」
「何だよ、いいだろ? 俺の事好きなんじゃ無ぇのか?」

 沙明とは「共犯」関係にあり、そして成すべき事を成し遂げた。
 そして自分は沙明の事を何度ともないループでよく知っている。
 その中で、少なからず好意を寄せていたのは事実だが……。

「……上に乗るな! ベルトを外すな! ……性急すぎるだろ、全く」

 ベッドに乗るなり上着を脱ぎ捨て今まさにズボンも脱ごうとする沙明を見ると、流石に面食らってしまうのだった。

 そういえば、ボノボと生活をしていたと言っていたか。
 ボノボはお互いふれ合う事で「安心する」というのをよく知っている種族だ。
 お互いの心を慰めるため、お互いを安心させるため、そのような理由で異性、同性問わずハグやキス、時には交尾に及ぶ事もあるという。
 そんなボノボの生活を当然として育っていたのだから、沙明も当然セックスの相手に異性、同性問わないようだった。

「何だよ、俺のことあれこれ聞いといて実は好きじゃないとか、そーいうの nothing だぜ? な……俺ホント、おまえの事結構気に入ってるんだからさ」

 その笑顔に嘘はない。
 このループで、沙明の好意は本物なのだろう。

「……俺も沙明の事は嫌いじゃないぜ。狡くて卑怯で卑屈だけど、生きるのに一生懸命なお前の事がさ」

 だからこそ、大切にしたいと思ったから、彼は沙明の手をとるとその指先に口づけをする。

「ちょ、何だよ……おまえ、キスならもっと情熱的に」
「……急がなくてもいい。二人だけしかいない宇宙船(ふね)なんだから、二人だけの時間を大切にして……キスも、セックスも。もっと大切にしないか?」

 そうして笑えば、急に沙明の顔が耳まで赤くなっていく。

「なっ、な。何言って……」

 戸惑う沙明の言葉を留めるように唇を交し、互い舌を慰めて……。
 貪るように求めるキスとは違う、慈しむようなキスはいかにも派手好きで激しい事を好む沙明にはきっと物足りないだろうと思っていたが、唇を離してみれば顔を赤くしたまま俯く沙明の姿があった。

「……どうしたんだよ沙明? 大丈夫か」
「だぁっ……大丈夫じゃねぇっ……クソッ、俺こういうの……は、恥ずかしいってか。慣れてねぇんだよ、甘い睦言っての? そういうの交しながらセックスするのさぁッ……」
「へぇ……存外に初心な所があるんだなぁ」
「ば、かいうな……っ、ばか。ばーか……」

 沙明は頭につけたゴーグルを顔までずりさげて、必死に表情を隠そうとする。
 その手を握りしめ、沙明に微笑みかけた。

「……今日は、優しくしてやるからな?」
「お、おっ……おう……」

 しどろもどろになる沙明の頬に触れると、彼は再び沙明と唇を重ねる。
 せめてループしてしまうまでは、二人で幸せな時を紡いでいたかった。
posted by 東吾 at 04:33| 妄想系ネタ駄文