2020年04月26日

イシュガルドに旅するシェヴァとエルチ(オスラッテBL)

蒼天パッチまで全部終りましたおめでとう!
ありがとう!

記念してイシュガルドに二人で旅行するシェヴァとエルチを書きましたので俺のオスラッテでも吸っていってください!

スゥーーーー!
オスラッテの香りィー。

イシュガルド攻略したので、イシュガルド関連のネタバレあります。
蒼天終ってないひとは気をつけてね!


<登場人物紹介>

シェヴァ
 褐色白髪オスッテ。つまり俺ヒカセン。
 小隊のエルチと付き合っている。
 世間では英雄扱いされているが、本人は脳天気でちょっとアホの子。
 年齢を詐称しているといわれる、自称21歳。


エルチ
 金髪碧眼紫肌オスラ。小隊の槍術士。
 生真面目で一途。一目惚れしたシェヴァと両思いになったがシェヴァが忙しいので滅多に会えない。
 実はオスラとしては童顔気味なのを気にしている。





「いつもいたから、頑張れた」

 エルチを借りていくね!
 小隊に訪れたシェヴァは開口一番そう告げると半ば強引にエルチを引っ張りろくな支度もしないままイシュガルドまで連れて来てしまった。

「まったく、驚きましたよ。借りて行く、なんていうから少し買い物にでもいくと思ったら、まだ開けたばかりのイシュガルドまで連れてくるなんて……」

 口ではあまりに奔放なシェヴァの行動を窘めるが、実のところエルチはそれほど腹を立ててはいなかった。
 堅牢な石作りになっているイシュガルドの建築はエルチの故郷ともリムサ・ロミンサともまた違いまるで要塞のようで圧巻ではあったし、街のいたるところに立てられた巨大な石像も見応えがあるものだった。
 槍術士の端くれとしてチョコボ騎兵と槍術、竜騎士といった特殊な兵科をもつイシュガルドの槍術は興味深いものが多かったし、何より隊長であるシェヴァと二人きりで旅が出来るというのは嬉しかったからだ。

 シェヴァもエルチといられるのはやはり嬉しいのだろう。
 宿に入りベッドに座れば、すぐにエルチの隣に座りネコのように頭をこすりつけてきた。

 イシュガルドの宿はリムサ・ロミンサと比べ室内は狭く暗い。
 雪深い土地だから暖房をよりよくするため石作りの密閉された部屋になるのだろうが、調度品の少なさは専念にもわたる竜との戦争で国そのものが疲弊している証拠だろう。

 その竜との戦争を終えたのが、今隣にいるシェヴァである。
 ナナモ陛下暗殺を企てたとして追い立てられるようにイシュガルドへと退いていった時はエルチも眠れない夜を過ごす程に心配した。

 だがそこは「英雄」と呼ばれた戦士だ。
 イシュガルドに身を置く恩義として竜との対話に望み、長年イシュガルドの信仰でもあった神話の真実を暴き、教皇とその配下たちが成し遂げようとしていた支配をも打ち砕いて、新たな竜との融和の道を開いて帰ってきたのだから流石としか言いようがない。

 恐らくシェヴァは愛されているのだろう。
 光の使徒としてハイデリンに選ばれたというだけではなく、運命が自然と力を貸すような風をもっているのだ。
 そしてその風を力にするだけの実力と気概を持ち合わせているのだ。

 もちろん、その力を得て全てが救える訳ではないのだろうが……。

「あのね、エルチ。おれ、このイシュガルドでいろいろな事があったんだ」

 暖炉の炎を眺めながら、シェヴァはぽつり、ぽつりと語り出す。
 ウルダハから逃れ、雪のイシュガルドにタタルとアルフィノだけでたどり着いた時の心細さ。
 追われる身である自分を「友だから」という理由で真っ直ぐに信じてくれたオルシュファンという「戦友」その友情と、死。
 自分の前に現れたその身にシヴァを降ろす氷の巫女イゼル。
 彼女がただ純粋に竜との融和を望んでいた事と、それ以前に可愛いものや甘いものが好きな普通の乙女だったこと。そして、竜の融和を求めて散っていったこと。
 ウルダハの動乱全てが暴走した商人の野望によるものだったこと、その政略の恐ろしさ。
 旅をした友が竜の影に乗っ取られ、だが「友の力」でそれを引き戻したこと……。

「……いろんなことが、あったんですね」

 エルチがシェヴァの頭を撫でると、シェヴァは嬉しそうに耳をピコピコと動かした。

「やっぱりシェヴァ、あなたは強い人ですよ。どんな事があっても、真っ直ぐに進んでいく……」

 シェヴァの事を光の戦士と呼ぶ者もいるが、その理由はそばにるエルチは肌で感じていた。
 どんな苦難の道でも真っ直ぐに進み力強く運命を開いていくその輝きはまさに「光の戦士」そのものだろう。
 やはり彼は英雄なのだ。自分の隣にいるなど勿体ないほどの……。

「違うよ、すごいのはエルチだよ」

 思わず自分を卑下しそうになるエルチに気付いたのか、シェヴァは強く彼の手を握った。

「おれ、イシュガルドにいて。アルフィノとタタルさんだけで心細くて心細くて、本当は泣きそうだったんだ。けど、リムサにはおれの事信じて待っててくれる人がいるって。どんな事になっても、エルチはぜったいおれの事待っててくれるって信じてたから、だからおれ、ずっと頑張ってこれたんだ。泣きたい時でもずっと、ずっと……」

 二人の距離が、自然と近くなる。
 唇が触れたのはもはや必然だっただろう。
 僅かなキスの後、シェヴァは耳まで真っ赤にしながら俯いた。

「……だから、今日はもっとおれのそばにいて。おれ、エルチがいたから頑張れたから」
「あぁ……はい。俺も……あなたがいるから、こんなにも……」

 こんなにも幸福で、心が輝いて思えたからエルチは自然とシェヴァをベッドへと押し沈める。
 イシュガルドの雪は深い。
 今日も静かにこの雪は降り続けるのだろう。
posted by 東吾 at 18:05| FF14