2020年04月11日

両片思いのリゾギアだよ。(リゾギアBLだよ)

ちょっとリゾギアを書いてみたい気持ちがあるので書いてみます。
この二人は歳の離れた兄と弟めいてる気がして、背徳的でいいですね……。

暗チではギアッチョは弟キャラっぽさがある気がします。
ペッシは舎弟キャラです。ペッシ幾つなんだペッシ……?

今回は両思いなんだけどお互いそれに気付いてないリーダーとギアッチョです。
ンどうぞ。





「お互いを思う故に」

 暖かなマフラーをギアッチョの首に巻きながら、リゾットは心配そうに彼の顔をのぞき込んだ。

「これで寒くないな。今日は冷える、身体には気をつけろよ」

 リーダーは暗殺チームの誰にだって優しい。
 言葉数が少なくて口下手で、表情の変化も乏しいから誤解されやすいが誰より暗殺チームを愛しているのだ。
 だからきっと、自分にも優しいのだろう。

「心配しなくても大丈夫だって、ガキじゃねぇんだから……」

 その優しさは嬉しいが、だからこそ苦しくなる。

 好きな女はいるのか? 悪い相手とは付き合うな……。
 ……野菜も食べろ、身体を大事にな。
 今日も生きていてくれて、そばで笑ってくれている。それだけでも俺は嬉しいんだ……。

 リーダーにもらって嬉しかった言葉は幾つもある。
 だが、だからこそもどかしかった。

 リゾットの言葉は仲間への労いであり、自分の事を年下の少し離れた弟くらいの気持ちで見ているのだろうと思うから。
 きっと自分の思いなんて気付いてないだろうし、届く事もないだろう。
 そもそもギアッチョ自体、リゾットに抱いている気持ちが本当に恋慕の情なのか。それとも単なる憧れなのかわからないでいるのだから。

 だから今はこの関係が壊れるくらいなら、気付いて貰えなくてもいい。

「でも、ありがとな。リーダー」
「あぁ……気をつけてな」

 リゾットの手が伸び、ギアッチョの頭を優しくなでる。
 今は気付いてもらえなくてもいい、このまま優しく撫でてくれるだけでいいから、どうかこの時間が続きますように。

 死が互いを別つまで。

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 今日もギアッチョは薄着で外に出ようとする。
 自分が氷の使い手だから寒さに強いと思い込んでしまうのだろう。だがギアッチョはひどく冷え性なこと。そして存外に風邪をひきやすい事をリゾットは知っていたから、心配になってついマフラーを首にまいていた。

「これで寒くないな。今日は冷える、身体には気をつけろよ」

 リゾットの言葉に、ギアッチョは少しふて腐れたように視線をそらす。

「心配しなくても大丈夫だって、ガキじゃねぇんだから……」

 ぶっきらぼうなギアッチョの言葉に、やはり過保護すぎただろうかと反省する。
 だがどうにもギアッチョを放っておく事が出来ないのだ。

 なぁ、リーダー見てくれよ。コレ、凄ぇんだぜ!
 そう言って見せてくれるものは機械音痴のリゾットでは理解できない事が多かったが、ギアッチョが楽しそうにしているのは嬉しかった。

 うめぇな、これ……初めて食べたぜこんなモンさぁ……。
 ギアッチョは小食で偏食だが、甘いものは好んで食べた。だから珍しいチョコレートや高いケーキなどを土産にもっていけば、いつも喜んでそれを頬張るのだ。

 リゾットはそんなギアッチョを見ているだけで幸せな気分になれたし、いつも彼に笑っていてほしかった。
 だがこんな気持ちになるのは初めてだったから、どのように彼に接すればいいのかよくわからなかった。

 元々、誰かと連んだりするのは苦手だから一人で殺してきた所がある。
 仲間とのやりとりに関しても自分が口下手なのを充分心得ていたからついプロシュートに任せきりにしていた。

 だから伝えたい時にうまい言葉が出ない自分がもどかしかった。
 どうしたらこの幸せな気持ちと感謝をギアッチョに伝えられるのだろう。何を言えば、何をすれば彼は喜んでくれるのだろう。ついそればかりを考えてしまうが、答えは出ず今日のように不器用な行動をしてしまうのだ。

 嫌われてないだろうか。
 心配になりギアッチョを見れば、彼ははにかんだ笑顔を見せる。

「でも、ありがとな。リーダー」

 その笑顔と言葉だけで幸せになれたから。

「あぁ……気をつけてな」

 リゾットは自然とギアッチョの頭を撫でていた。
 この愛しい男に一欠片でも自分の思いが伝わるように。そんな祈りを秘めながら。
posted by 東吾 at 21:00| ジョジョ駄文