2020年04月03日

異世界転生したのでいかにも事件がおきそうな館を作る事にした(プロット)

プロットって書いてますかね?
俺は書いたり書かなかったりなんですけど、書く時はだいたいこんな感じで書いてますよー。
って、プロットを後悔してお茶を濁しておきます。
(何のお茶を濁したんだ?)

これは「異世界転生したので、いかにも事件がおきそうな館を作る事にした」
みたいなライトノベルのネタとして書いた話ですがラノベ感があまりにもない話ですね。

でも、世の中「プロットが見たい」という奇特な人もいるかもしれないのでおいておきます。


<異世界転生したのでいかにも事件がおきそうな館を作る事にした:プロット>


 物語は、屋敷が焼け落ちそこから一人の男が死体で発見される所から始まる。


 ブラオ・ヴィレッジは転生者であり、現世では建築家を目指していたが夢破れ慣れぬ営業の仕事をしていたサラリーマンであった。
 だが異世界の神が駆る馬車に轢かれ死亡したため、そのまま異世界へ案内される。
 ブラオはそこで神の恩恵を受け、いわゆる「チート能力」を手に入れた。

 そこでブラオはまず大金を稼いだ。
 現世では違法だがこの世界では法が整ってないネズミ講紛いのやり口で莫大な富を築き、様々な人材とのコネクションを作る。
 そしてブラオはそこで夢だった建築家と相成った。

 ただ、ブラオの求めた建築はファッショナブルでも機能美でもない。
 「いかにも殺人事件がおきそうな曰く付きの建物」をブラオは作りたかったのだ。

 そうしてブラオはいくつかの「訳あり物件」を建築する。
 だが建築してみてブラオは「そこで事件がおこって欲しい」と願うようになっていった。

 かくしてブラオは自ら建てた建築物にまつわる事で血生臭い事件を起こさせて、誰かの人生を狂わせる遊戯を開始する事にしたのだ。


 西方の都市「ブラキオ」は賑わいのある宿場街である。
 街道の途中にあるためキャラバンや旅芸人の行き来が多く、王国の辺境にある故騎士団より「銅鹿団」と呼ばれる自警団の自治が強かった。
 自警団の手に負えぬような仕事は冒険者が請け負い、治安は良いもののそれでも諍いのない日はなく、祝祭の翌日などに死者が出る事などザラであるような、そんな場所だった。

 そこに一組の冒険者がいた。
 リーダーのアルベールは概ね善性の強い冒険者であり、古代遺跡に埋もれた財宝に憧れながらも「荷物の配達」や「キャラバンの護衛」といった小さな仕事を着実にこなす穏健な男だ。
 相棒はメルクールといい、アルベールの幼馴染みである。教会の聖歌隊に憧れていたが聖歌隊になれず、今は地母神ディディシアの教えを守りながら吟遊詩人として活躍している。
 アルベールが護衛などに趣く時は一緒について歩き、各地で伝承や逸話を歌って日銭を稼いでいたらすっかり有名になり、今や冒険者としてより吟遊詩人としての名の方が有名である。
 アルベールとメルクールは同じ小さな集落出身であり、田舎に嫌気がさして二人で冒険者とし夢を見てブラキオへやってきたのだた。

 そんな二人と最近よく仕事をするのがエリオットという盗賊だ。
 エリオットは数ヶ月前からブラキオへやってきた盗賊であり、本業は古代遺跡などのお宝を狙うトレジャーハンターだという。
 各地にある遺跡の情報を集めて旅をしているのだが、そうそうアタリがある訳でもなく今はブラキオに留まり路銀がたまるまで仕事をしている最中だった。
 アルベールたちの仲間という訳ではないが、割の良い仕事に首を突っ込んでは分け前をもらうという、冒険者の宿にきた美味しい仕事に敏感な男である。
 最も、盗賊としての腕は一丁前なので彼の協力を惜しむ冒険者はいない。

 ブラキオは街道の街だが王都より離れているため、一定以上の強さをもつ者も盗賊の技をもつものも少ない。
 そんな中、エリオットは盗賊の技をもち古代文字などもある程度読めるので尚更重宝されていた。

 物語は、アルベールたちの元にリデルと名乗る女性が現れた所から始まる。
 彼女は両親を失い身寄りが無いものだと思っていたが実は祖父がおり、最近亡くなった祖父はブラキオから離れた場所を住まいにしていたのだという。
 老いてから狂い部屋にこもって奇妙な譫言を言うようになったため両親が縁を切り逃げる祖父から逃げるような形で別の街にいたため祖父の死を知るのが遅くなってしまい、祖父はもう埋葬された後だった。
 だがもし、祖父の家に価値のあるものが残っていればそれは自分が相続すべきものだかろうからその家について調べて欲しい。
 何もなくても金銭は払う。危険があったらその手当も出る。何か価値のあるものが出て来たらその一部を融通する。
 もし屋敷が住めそうな立地などにあればそこの移住も考えているので、それらを調査してほしい、というのがリデルの依頼だった。

 聞けばその屋敷はブラキオから1日ほど歩いた所にあるようだ。
 とても一人で住むには向かないだろうと思いつつ、報酬なども悪くない。アルベールとメルクールは依頼を受ける事にすると、美味しい依頼だと踏んだエリオットもその依頼に乗ってきた。
 3人は早速リデルの祖父「ヴィレッジ」の屋敷へと趣く。

 屋敷は捨て置かれていた割りには美しい外観をしていたが、どの窓も板で閉ざされている不気味な屋敷だった。
 中を調べれば、壁に、床に、天井に、至る所にびっしりと「文字」が書かれていた。
 それは共通語で自分を捨てた家族への恨みが多かったが、時に東方の原語で。時に古代語で書かれた原語が幾つかある。
 死を間際にした男の妄言だろうか。屋敷には男が作ったと思しき奇妙な彫刻などの他、捨て置かれた家具の中で持ち帰る事が出来そうな鏡や宝石箱などをもちアルベールたちは戻っていった。

 依頼が終ってから暫く後。
 アルベールは傭兵まがいの仕事が入り、暫くブラキオを離れるようになった。
 戻った時、メルクールは一人で舞台を任されるほど有名な吟遊詩人となっていて驚いた。

 今まではよくある英雄譚や三流の恋愛歌を自作するばかりだったメルクールだが、アルベールが街を離れている間にオリジナルの物語を幾つも作るようになり、それが非常に町人に受け、ついに小劇団お抱えの詩人になったのだというのだ。

 メルクールの突然の変貌にアルベールは驚いたが、友人の活躍に喜ぶのだった。
 だがすぐにその喜びは不穏に変わる。
 それは自警団である「銅鹿団」からの依頼であり「身元不明の女性が殺された調査の依頼」であった。
 張り紙にはリデルそっくりな似顔絵があり、「この人物について知っている者は情報提供を求める」という話である。
 依頼主であったリデルが殺されている。それを知ったアルベールはすぐに同じ依頼を受けたエリオットを探すが、エリオットもまたリデルの死と前後して行方知れずになっているのだという。

 元々、エリオットは旅人であり一カ所に留まるタイプの冒険者ではなかったから居なくなった事を誰も気にしなかったのだろう。
 しかしアルベールにとって、リデルが死んだタイミングとエリオットが消えたタイミングが合致しているのは気になった。
 親友であり幼馴染みであるメルクールが急に詩人として開花したタイミングと合致しているのもまたアルベールを不安にさせた。

 あの屋敷で何があったのか。
 アルベールは単独で屋敷を再調査するため誰にもいわず屋敷へ向かう。
 そこには壁の文字を調べているエリオットの姿があった。

 エリオット曰く、「リデルを殺したのはメルクールで間違いない」という事。
 この屋敷に書かれたのは殆ど妄言だが、古代語や神聖語で書かれたものの一部に優れた物語が幾つかあり、今のメルクールが自作として称している作品はすべてこの屋敷に書いてある物語であるのだということ。
 エリオットはそれに気付き、屋敷に残された物語を今、メルクールが歌っている事をリデルに告げた所、リデルは「その物語は自分の祖父のものであり、自分が次ぐべき遺産ではないか」と酷く憤っていたこと。
 そして、メルクールに直接話をしにいくといった翌日、リデルの死体が河にあがった事などを教える。

 俄に信じがたいと思ったアルベールに、エリオットは羊皮紙を渡す。
 それはエリオットが「壁に書かれた文字」を翻訳したものであり「もしこれと同じあらすじの物語をメルクールが歌うようなら、メルクールは少なくともリデルの遺産であるべき物語を盗んでいるのだ」と語る。
 エリオットは「もうリデルが死んでいるのだからこの物語の所有者が誰であるかは分からない、金にもならないし危険もあるのだから下手なことをしないから、自分はこれ以上深入りしない」と次げ「もう長居は無用だと思う。この仕事を最後にブラキオを去る」とアルベールの前から去って行った。

 残されたアルベールはエリオットの羊皮紙をもちメルクールが作ったという物語の舞台を見る。
 そのあらすじは全てエリオットの羊皮紙に書かれたものだった。

 疑惑を抱いたアルベールは、メルクールの身辺を調査する。
 そしてとうとう、あの屋敷に趣き壁に書かれている文字を一心不乱に書き写すメルクールを目撃するのだ。

 アルベールはメルクールに盗作をしているのかと、リデルを殺したのはメルクールなのかと聞く。
 メルクールはアルベールと違い、剣に長けている訳ではないこと。冒険者としてより吟遊詩人として生きたかった事。だが詩人としての才能がないことなど自分のコンプレックスを吐露する。
 そんな矢先にこの屋敷に残された「狂人ヴィレッジの妄言」は、素晴らしい物語が織り込まれているのに気付き「チャンスかもしれない」と思って、ここに素晴らしい物語が隠されている事を黙ってリデルに報告をした。
 だが、自分が屋敷に残された詩や物語を披露するようになって暫く後、リデルがメルクールの前に現れる。
 リデルはメルクールに「祖父の詩や物語を盗作している」事を指摘し、動揺したメルクールは彼女を殺し川に投げ捨てたのだという。
 そして、それを知られた今、アルベールももう生かしておけないと剣をとったメルクールはすでに正気を失っていた。

 アルベールはメルクールを返り討ちにし、その死体を抱いて嘆く。
 そして「こんな屋敷など最初からなければよかったのだ」と慟哭し、屋敷に火を放って何処へと消えていった。


 物語は最初に戻る。
 焼け跡の死体は身元がわからないが、同時期に行方不明になったメルクールだろうという話になった。
 屋敷は酷く焼けていたから、屋敷を焼いたもの。つまりメルクールを殺したものは酷い火傷を負っているのだろう、火傷の男を捜せという通達が出る。

 その通達を見て、エリオットは笑った。
 エリオットの正体はブラオ・ヴィレッジ。

 あの「詩や物語がかかれた屋敷」をつくったヴィレッジ張本人である。
 詩や物語は、現代のヘミングウェイや芥川龍之介といった有名作家のものをまるっと古代語や神聖語など読める人間が限られた原語で書き殴ったものである。
 そんな「詩人が見れば涎がでるような館」に食いつきそうな冒険者をエリオットは吟味していた。そして、コンプレックスの強さを隠していたメルクールに目を付けたのだ。

 リデルは金で雇った娼婦だ。
 依頼を出すように金で雇った後、メルクールに「盗作している」と言うよう指示した。
 まさか殺すほど道を踏み外してくれるとは思わなかったし、アルベールが館を燃やしてしまったのは残念だったが二度は同じ遊びが出来ないから仕方ないだろう。

 エリオット、ことブラオ・ヴィレッジはメルクールが最後に残したという物語の舞台を見る。
 それは芥川龍之介の「地獄変」であったことをしり、エリオットは笑う。
 他人の作品を堂々と盗み扱うような男が果たして「地獄変」の良さを一片でも理解できたのだろうかと。
 そして、次はどんな「屋敷」をつくって人を堕としてやろうか、密かに考えを練るのだった。


 後日、街道で一人の冒険者らしき男が行き倒れていた。
 男は手足と顔に酷い火傷を負い、それが膿んで腐りおち熱が出て死んだのだろうという事だ。
 その死はブラキオの国境を越えての事だったから、彼が何者なのかを知るものはきっと誰もいないのだろう。


>登場人物


アルベール

 金髪碧眼の純朴な青年。
 20代前半で、性善説をどこか信じているような所がある。
 冒険者になってから剣の手ほどきを受け、剣士としての才覚を現す。
 護衛など地味な仕事を堅実にこなしながら、古代遺跡など大きな仕事の機会をうかがっている。
 最近は傭兵のような仕事もこなすようになっており「蒼目の鷹アルベール」という二つ名をもらう程実力をつけている。


メルクール

 プラチナブロンドが特徴的な大人しい印象の青年。
 アルベールと同年代。身長はアルベールより高いが、身体は全体的にメルクールの方が細い。
 村の教会で歌った聖歌に憧れ、教会の聖歌隊を目指し地母神ディディシアの信徒となるがコネも才覚もなかったためドロップアウト。
 その後は同じく村を出ていたアルベールと連みつつ、吟遊詩人として過ごす。
 武に一辺倒な所のあるアルベールの交渉役をつとめている、アルベールの相棒。

 冒険者であるアルベールの手伝いをしているが、内心では詩人として大成したいと願っており、ブラキオにある小劇団の専属詩人などに強い憧れをもっていた。
 出来れば生涯を歌に関わる仕事でいたいと願っていたが、独学で才能の限界を感じ、逆に剣をもち腕をあげていくアルベールに対して劣等感と焦りとを抱いていた。
 その焦り、劣等感を「ヴィレッジ」ことエリオットにつけ込まれる。


エリオット

 一見すると10代後半の青年に見えるが、顔立ちは中性的で男性か女性かはぱっと見判別できない。
 腕のいい流れの盗賊で、特定の誰かと組まず「美味しい仕事」だと思った所に組む。
 その正体は「ブラオ・ヴィレッジ」であり、あやしい館を各地で建ててはその顛末を「なるべく悪い方向に行くように」見守る、人の悪堕ちで飯がうまい奴。
 一番いい場所で人が堕ちるのを見たいので、偽名をつかい陥れやすい輩をじっくり観察して近づいていく。
 会いに来る主犯。


リデル

 街の可愛い売春婦。
 エリオットの依頼を受けて、高額でアレコレやらされた結果殺されてしまった可愛そうな人。


 ざっくりこんな感じですね。
 あらすじをかいたあと構成をちょっと考えてから書いていく感じです。

 プロットかいてみたいとか、まぁそういう人の参考?
 になれば幸いでっす。
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posted by 東吾 at 10:41| 創作駄文