2020年03月31日

ウェカとマジェの暴力的な愛(ウェカマジェBL)

夏コミは中止になってしまいましたね。
ですが、「ウェカマジェアンソロジー」は通販か何かの形で頒布するそうです。
一部、カラーも入れてさらに豪華になる模様。ヤッタネ!

という訳で、「本が出ない」という事はないようなのでご安心下さい。

>くわしくはこちらのwebサイト
>あるいはこちらのTwitterアカウント からご確認下さい!

ぼくも寄稿しているので、このアンソロを応援したい!
そう思い応援用SSを書きました。

ウェカピポがマジェントを殴りながら犯す話です。

……。
…………どうしてその話が応援になると思ったんだ!

だがちょっとえっちな感じにしておきました。
ぼくの寄稿作品も概ねこんなノリですので楽しみにしていてね!(楽しみとは)



「誰かに似た男」

 安普請のベッドを軋ませながらウェカピポは貪るようにマジェントの身体を抱いていた。
 細く青白い骨のような身体だが吸い付くように男を離さない魔性の壺だ。
 冗談に、試しにと一夜の過ちを犯してから、一度が二度、二度から三度と数が増え今は毎晩のようにその身体を求めていた。

 愛情じゃない。
 性欲の吐け口、あるいはストレスの解消だ。

 それ以上の感情がないのをマジェントも知っているのだろう。
 ベッドの上で仰け反りながらも、どこかウェカピポを見下したように笑うのだ。

「ははぁっ、そんなに俺の身体がいいか先輩ちゃんよぉ……」
「うるさい、黙れ……」
「男の尻にチンポ突っ込んでイく変態になった気分はどうだ? なぁ、聞かせてくれよゲイ野郎になった気分はさァ……」

 マジェントの軽口はいつもウェカピポを傷つけた。
 だが反論することができない。全て図星だったからだ。
 だからこそウェカピポはマジェントの頬に平手を放つ。当たり所が悪かったのかマジェントの鼻から鮮血が滴り落ちた。

「……ははっ、言葉につまると手が出るか。なぁウェカピポ。俺とアンタは似てると思わないか」
「馬鹿言うな。似てる訳ないだろう」

 否定するよう意地悪く突き上げれば、マジェントは激しく仰け反り「ひぅっ」と小さな悲鳴を上げる。だがそれでもウェカピポをどこか嘲笑うような顔を崩しはしなかった。

「似てるぜ……むしろ、それに気付いてない分アンタのほうがタチが悪いかもな。俺ぁ自分の事をクズだと自覚してるクズだ。だから何でもやる。アンタはまだ自分が落ちたクズ野郎だって理解してないクズだ。なぁ、そうだろ下っ端のクズ……」
「黙れ!」

 二度、三度と殴りつければマジェントはぐったりと仰向けになる。
 その白く細い首に、自然と手が回っていた。
 じりじりと手に力を入れれば、マジェントは金魚のように口をぱくぱくさせ、ウェカピポの腕を引っ掻く。

 暫く苦しそうに口を動かすマジェントだったが、やがてふっと皮肉な笑みを浮かべて唇だけを動かし語った。

『あんたは、そっくりだ。俺にも、あんたが嫌ったあんたの義弟にもな』

 そうだ、わかっている。
 自分はきっと「クズ」なのだ。だがそれを認めてしまうと、「妹を殺した側」の人間になってしまう。
 それだけは認める訳にはいかないから。

「黙れ、黙れ……黙れ」

 今日もまた、マジェントを強かに殴りながら犯す。
 そうすればするほど気持ち良くなる身体に、嫌悪を抱きながら。
posted by 東吾 at 23:13| TRPG