2020年03月03日

ウェカマジェアンソロ告知用SSだズェ。

ウェカマジェアンソロジーが次回の夏コミに出る予定になっております。
そちらのアンソロに、自分も小説8pほど寄稿させて頂きました!

ので、折角だから少しでも告知していきたい。
CMして、ウェカマジェ推しの人に少しでも届けたい!

と思ったかどうかはわかりませんが、頒布促進になればとSSを書いてみました。
ぼくの実際の原稿とは違うけどこーんなカンジの甘めの作品を書いてますよって事でどうぞ。

……果たして本当に甘い作品なのか!?
それは見てのお楽しみなんだぜ!

ウェカマジェアンソロジーについて詳しい話をしりたい人はこちらのサイトまで!


ウェカマジェアンソロ告知Twitterはこちらですぞい!

よーろしーくねー。



「雪降る宿で」

 床下から忍び寄るような寒さに急かされ、ウェカピポは目を覚ました。
 毛布を被っていても寒い。恐らく外は雪が降っているのだろう。
 それを示すかのように、室内は静寂に包まれていた。
 雪が降る夜というのは出歩くものも少なく、また降り積もる雪が全ての音をも包み込んでしまう。
 故に世界が静寂に包まれるものなのだ。

 と、そんな事を考えるうち、あまりの静けさを奇妙に思う。
 そしてベッドの隣を見れば、そこにいるはずのマジェント・マジェントの姿がないのに気付いた。

「お、おいマジェント。何処にいった?」

 慌てて起き上がり探してみれば、マジェントは窓辺で外を見ていた。
 毛布を被っただけで、下は裸なのだろう。やたらと白い足がランプの下からもうかがえる。

「おい、マジェント……何て格好してるんだ」

 呆れながらそう言えば、マジェントはにかっと笑って指さした。

「なぁ、見てみろよウェカピポ。外、すげぇ雪が積もってるぜ。一面真っ白で、木も池も全部包んでるんだ。すげぇーなぁー。ホラ、ホラ!」

 これからもっと北上するのだから雪なんて珍しいものではなくなるのだが、それでも長らく都会にいたマジェントにとって雪とは珍しいものなのだろう。

「ほら、見てみろよ。スゲーから、な!」

 あまりに急かされるものだからしぶしぶ窓辺に並んで立てば、一面が雪景色と変貌している。
 とはいえ昨日から雲行きは怪しかったし、それまでもちらちら積もる雪を見ていた。
 今更珍しい景色でもないと思うんだが。

「すっげぇよなぁ。一面が真っ白でさぁー。綺麗だよな、自然ってスゲーぜ。な、そう思うだろウェカピポもよぉー」

 まるで子供のように無邪気に笑うマジェントを見ていると、ただの雪景色も何となく楽しいもののおゆな気がしてくる。
 そして思い出すのだ。
 子供の頃自分だって、雪が降るとはしゃぎまわっていた事を。

 ウェカピポは自然と、マジェントの身体を抱き寄せる。
 ずっと外を見ていたのだろう。毛布にくるまっているとはいえ、その身体は冷え切っていた。

「お前、ずっとここにいたのか。バカな奴だな」
「な、何だよ。いいだろ、雪がつもってるの見て、すげぇ楽しいなって思ったから……」
「だからといって身体を冷やしてしまったらダメだろう? ……少し温めてやらないとな」

 そう言い頬に手を触れると、そっと唇を重ねる。

「な、なにして……あ、あんた。あの、あんたさぁ、急に……」
「さぁ、もっと温めてやろう。雪を見ながらのほうがいいか。それともベッドのほうがいいか」
「アンタ急に何いってんだよっ……まぁ、そういうの……嫌いじゃないぜ」
「俺も、お前のガキ臭い所は嫌いじゃないぞ」

 不服そうな顔をするマジェントの言葉を留めるよう、ウェカピポは再び唇を重ねる。
 凍えるような静寂の中、二人の間だけは幸福な温もりに包まれていた。
posted by 東吾 at 17:27| ジョジョ駄文