2019年02月25日

ドラサヤ試作中。

春Cityにいったら、ドラサヤを書いてみたくなって……。
何となく、お互いの事が好きな両片思いだけど、ぜんぜんそれに気付いてないアンドラスとサーヤの話、サーヤたち女子陣視点のはなしです。

まだ試作、こう、手探り……で、萌えをみつけていきたい。
見つけていければ……いいね!

こう、本人も気付かないけど二人の距離感メッチャ近いみたいなの好きなんですねぇー。
好きじゃないです?
今日から好きになろうぜ! ウェーイ!
<その肩の近くにある笑顔>

「もう、ほんと。嫌い嫌い嫌い、大ッ嫌い!」

 珍しいくらいサーヤは脹れながら、目の前にあるパフェを頬張る。
 追放メギドでも一番の食通であるシトリーイチオシの甘味処でもこの時期にしか出ないイチゴパフェは見る見るうちに彼女の胃袋へとおさまっていった。

 だが、こんなに怒っていては味なんてきっと感じないんだろうな。
 アガリアレプトはそんな事を思いながら、コーヒーを一口飲む。
 そしてリリムはそんな二人を恐る恐る眺めながら、イチゴのケーキ……これも季節限定のスイーツだ……を、一口ずつ食べるのだった。

「ねぇ、聞いて二人とも。アンドラスったら酷いんだから!」

 ぺろりとパフェを平らげて、二つ目を注文しながらサーヤはその言葉を皮切りに早口でまくし立てた。
 話すのは全て、アンドラスの事だ。

 曰く、アンドラスはサーヤが悲しんでいるのを見るとその様子を見に来るのだという。
 そして「興味深い」だとか「今の気分はどうだい」なんてスカした顔をして聞きに来るのだという。

「そんなの、サイアクに決まってるのに、あいつぜんぜん分かってないんだよ」

 サーヤは二つ目のパフェを食べながら、そんな事をいう。

「だいたい、アンドラスはぜんぜんデリカシーがないんだから! サーヤの部屋にも勝手にはいってくるし、興味があるとかいってサーヤのデートの事色々聞いてきて……もう、ほんとにヤダ! ほんと……大っ嫌い」

 サーヤがアンドラスの事を好きではないという事は、リリムもアガリアレプトもよく聞いていた。
 こういう愚痴に付き合わされるのも何度目かはわからない。
 だが、二人はいつも思っていた。

「……あぁ、いた。そんな所に居たのか、探したよ」

 町中のカフェで、辺りを見回す金髪の青年が姿を現す。
 アンドラスだ。
 幻獣の解剖に勤しむ「解剖医」として若くして名を知られている彼の事を嫌っているのはサー−ヤだけではない。
 やたらと解剖したがる癖や、ヴィータ的な感情、思いやりが排除された合理的すぎる言葉はアガリアレプトは「客観的に状況を判断し、楽観視はしない」と好意的に見ていたが、多くの追放メギドからは嫌われていた。

 追放メギドではないが、ヴィータと関わる事が多いサーヤにとってその性格は合理的には思えず、ただただ不躾に思えるのだろう。

 だが。

「あっ、アンドラス!」

 立ち上がるサーヤの顔が、僅かに微笑でいる事にリリムもアガリアレプトも気付いていた。

「もう、なに? サーヤに何のよう?」
「いや、君に少し意見を求めたい事があってね……あいにく俺は君のように不合理な考えが苦手で」
「もう、また不合理とかいう。協力なんかしてあげないんだから! ……それで、どこいくのアンドラス?」

 二人の肩が自然と近づく。
 その姿を見て、アガリアレプトはため息を一つついた。

(結局のところ、嫌いじゃないんでしょうけど……)

 そうして、二人をちらりと見る。
 笑顔のサーヤの先に、同じように笑うアンドラスがいる。

(……もう少し、黙っていましょう。二人が自分で気付くまで待つ方が、きっと理想的な結論になるわ)

 そうしてアガリアレプトはコーヒーを飲む。
 リリムはそんな皆を見ながら。

「うん、みんな……幸せになれると、いいよね」

 そんな風に呟くのだった。
posted by 東吾 at 23:21| メギド72系駄文