2019年02月23日

私以外に傷つけられたんですからお仕置きされて当然ですよね? なアルヤマ。

ヤンデレアルフレートに愛されて怪我もろくにできないヤマムラさん。
みたいな話です。

明日! 春コミなのに! 宣伝もしないで! かいて! ました!
宣伝! より! 書きたかった! から!

何かもうアルフレートくんはぴちくりヤベー奴ですが、そんなアルフレートくんにズブズブ。
心も体も繋がれているヤマムラ=サンもそうとう「病んでる」な。的な。
まともな人が誰もいないな、という世界ですが、「ひゃっほーマトモな人がいなーい! 大好物!」みたいな人はどうぞ。

アルフレートくんの闇が加速すると、アルヤマなんだよなぁ……。
という訳でこれは! アルヤマ! BL! です!

少しエロいよ。(少し?)
誰とく? 俺が書きたいから書いたんだよ!
「私だけが、していいこと」

 森の中で、かすれるような喘ぎが聞こえる。

「もう、やめてくれ……アルフレート、もう、勘弁し……て……くれッ……」

 大粒の汗を流しながらそう懇願するヤマムラを大樹の幹へ押しつけると、アルフレートはその首筋を唇で触れる。
 かと思うとその白い歯で思いっきり彼の首筋へと噛みついた。

「んっ……!」

 ヤマムラは息をのみ、身体を仰け反らせる。
 逃れようにもアルフレートの肉体はすでにヤマムラの身体を捉えており、内側から貫かれた杭のせいで自ら動く事もままならなかった。

「……わかってます。わかっているんです、わかっている。酷いですよね、私。あなたが、好きでそう……あのような獣に傷を負わされたのではないと……」


 それは狩りの途中だった。
 潜んでいた獣に襲われそうになったアルフレートをとっさに押しのけ庇った時、左腕に傷を受けた。

 輸血液を入れれば戦える程度の傷だ、すぐに立て直せる。
 そう思うより先にアルフレートは走り出し、獣のように唸りながら相手を叩きつぶしたのだ。

「お前ッ、ヤマムラさんを傷つけたな! お前が、お前が、お前がッ、お前がやったのかぁっ、お前がぁっ!」

 獣の方向に思えた叫びは、そう言っていた。
 アルフレートは持っていた石槌を振うと、相手が怯え逃げるのも許さぬまま一瞬でその命を絶った。
 それだけでは飽き足らず、幾度も幾度もその死体を打ち据える。

「お前がっ、ヤマムラさんを……ヤマムラさんを、ヤマムラさんを……」

 周囲は血と肉が飛び大地にドス黒い血の染みが広がる。
 暫く呆然とそれを見ていたヤマムラも濃い血の臭いからこれが現実だという事を知り、慌てて立ち上がるとアルフレートを止めた。

「やめろ、もういい……もう大丈夫だ。俺は、大丈夫だから……」

 そう抱き留められ、ようやくアルフレートは石槌を置く。
 いや、それは投げ出したという表現の方がしっくり来たかもしれない。
 ヤマムラが抱きしめると同時に急に力が抜けたようにアルフレートは武器を取り落とすと、そのままその場に崩れ落ちるのだった。

「ヤマムラさん……ヤマムラさん、ヤマムラさん……」

 アルフレートは惚けたように暫くそう呟くと、急に振り返りヤマムラの手をねじり上げた。

「痛ッ……何をするんだ、アルフレート」
「……ヤマムラさんが悪いんです、そう。あなたが悪いんだ」

 アルフレートは何かに取り憑かれたようにそう呟き、傷ついたヤマムラの腕に舌を這わせる。
 痛みとも快楽ともつかない感覚が、ヤマムラの背筋をそっと撫でていった気がした。

「あぁ、こんなに傷ついて……痛かったでしょう? 辛かったでしょう? 苦しかったでしょう? あぁ、でも許せない。あんなケダモノがあなたを傷つけるなんて……あなたを、傷つけていいのは……私だけ。私だけですよ、ねぇヤマムラさん?」

 アルフレートの口は血で汚れていた。
 それは彼の美しい唇に紅をさしたようで、ますます妖艶に見えて……。

「あなたを傷つけていいのは私だけ……あなたを苦しめていいのは私だけ。あなたを愛しているのは、私だけ。私だけ、私だけなんです……」

 アルフレートは自らの腰ベルトを解き、ヤマムラへと迫る。
 今この場で身体を求めようというのだろうか。獣が出るかもしれない森で。誰が見て居るとも知れないこの場所で。
 危険もあるし恥じらいもある。だがそれでも。

「あぁ、そうだ……そうだ、そうだ……そうだ、アルフレート……俺を……好きにしていいのは、君だけだ。だから……好きにしてくれ、俺が欲しいのなら……」

 アルフレートの言葉は蜜のように甘く、ヤマムラの脳髄を溶かしていく。
 抗う事など、出来なかった。


「っぁ……アルフレート……」

 大樹へ追い遣られ、抱えられるような形で繋がったまま、ヤマムラは苦渋の声を漏らす。
 その声を聞いて、アルフレートは嬉しそうに笑うとますます奥へと突き上げた。

「んぅっ……くぅっ……」

 吐息と声とが同時にもれる。

「あぁ、ヤマムラさん……ヤマムラさん、愛してます。その笑顔も、苦しみも。全部が全部、私のもの……愛してます、愛してますよ……」

 そんなヤマムラの顔を愛おしそうに触れると、アルフレートは唇を重ねる。
 長いキスの音と擦れる肌の音とだけが、静かな森の風に紛れて聞こえていた。
posted by 東吾 at 21:36| ブラボ