2020年02月06日

永遠の愛を求めてしまうぎあちょと寝ているイルくん(イルギアBL)

以前使っていたブログが10日近く稼働しなかった時に、プライベッターで書いていた話をupる会の会場こちらです。(挨拶)

べったーでふと「いるぎあ書きたいニャン」と思ったので書いた話。
これ、イルくんのヴァージョンも書こうと思っていたんだけどね……鏡の中で閉じ込めちゃう。
チャンスがあればやりたいとおもーいまーすにゃーん。

「凍えるように愛せても」

 真夜中に喉が渇いて目を覚ませば、ギアッチョの隣にはイルーゾォが静かに寝息をたてていた。
 満ち足りたような顔で眠る幸福そうな男を見ると、ギアッチョもまた幸せに思う。

 と、同時に指先が自然とイルーゾォの頬を撫でていた。
 そして思うのだ。

 もし、このまま自分の「スタンド能力」でイルーゾォを氷漬けにしてしまえば、永遠に幸福な時間を留めてられるのではないか、と。

 ……今、ギアッチョは幸せだった。
 仲間がいて、友がいて、自分を愛してくれる男がいるからだ。

 だがこの幸せが明日もあるとは限らない。
 明後日も、1年後、2年後もずっと続くとは思ってもいない。
 自分たちは「暗殺者」なのだから、常に危険と隣り合わせでありいつ殺されるか分からない立場なのだ。

 ギアッチョのスタンド能力もイルーゾォのスタンド能力も「強い」部類に入る。
 スタンドを理解してない相手は勿論のこと、スタンドに精通している輩でも簡単に打ち破る事は出来ないだろう。
 わかっていても、いつかイルーゾォが誰かに殺されるのではないか。
 その恐怖は常にギアッチョにつきまとっていた。

 それに、もし生きていたからといってずっと幸福でいられるとも限らない。
 イルーゾォが心変わりをしていずれギアッチョから気持ちが離れる事もあるだろう。

 ……考えたくない。だがどんなに愛し合ってる男女だって1日で他人になる事もあるんだ。
 愛情は一種の熱病だ、冷めてしまえば昨日まであんなに愛していた気持ちすら忘れてしまうのだろう。

 そうなるくらいなら、幸福なまま氷の中に閉じ込めてしまいたい。
 思いを抱きながらイルーゾォの頬に触れれば、その身体からは確かに温もりを感じた。

 心臓の鼓動、息づかい、肌の擦れる感覚、艶やかな髪、そして。

『ギアッチョ、愛してる……愛してるぜ……』

 あの声、あの言葉。
 氷漬けにしてしまえば永遠に留めておける。だが二度と聞く事も出来なくなってしまうのだ。
 それに。

「……ん、ギアッチョ? ……起きたのか。ほら、早く……こっちにこいよ」

 寝ぼけ眼でそう呟くイルーゾォを前に、ギアッチョは不器用に笑う。
 やはりイルーゾォを今、失いたくはない。

 いずれ死で別たれるかもしれない。
 思いが冷めてしまうかもしれない。

 だがそれでもギアッチョは、「これから」のイルーゾォを見つめ続けていたかった。
 ずっと。そう、ずっと。
posted by 東吾 at 23:12| ジョジョ駄文