2019年09月30日

スカーフをもらうシャックスちゃんとスカーフをあげるベリト様

シャックスちゃんの星6のお洋服、首の周りが白いのがすごい雑にまかれてるのすきなんですが、色合いとしては黄色とかそういうほうが全体のカラーとしては落ち着くのに、どうして白なんだろ? 黄色いのつけてたけどなくしちゃったのかな!?

そんな気持ちで、ベリト様が首に巻く布をぷれぜんつーする話書きました。
愛されシャックスチャンの話です。

シャックスちゃんは何だかんだいいつつ、結構愛されていると思う!
女子の友達も多いと思う……!

だがなぜか男児枠に入ってそう……男児枠に入ってそうなのだ……。
「皆の思いが詰まった枚数」

「あー、今日も疲れた疲れたぁ〜」

 そう言いながら、シャックスは首に巻いたタオルで汗を拭う。
 赤に統一された装束の中、首に巻いてあるそのタオルだけがやけに安っぽく粗末な布のように見えたから、ベリトは気になり問いかけた。

「シャックス、お前の首に巻いてあるタオルだけどよ、何か特別な意味があるもんなのか?」

 それを聞かれ、シャックスは不思議そうに首を傾げると。

「ううん、ないない! 全然ないよ。ただ、使いやすいから使ってるだけー。なに?」

 答える様子はアッケラカンとしている。
 だが、赤い鎧と金色の髪、黄色のチェックスカートという色彩バランスの中、その無地のタオルは手触りこそいいが色合いはどこか浮いているように思えた。

 全体の色合いバランスを見るなら、もっと目映いような城か。
 あるいは黄色、赤……そのあたりの色を入れた方がいい気がする。
 スカートのチェックと会わせるなどしたほうが、きっと統一感が出るだろう。

「汗ふくタオルは別にしてよ、今度もうちょっと別の色の……黄色か、赤か。そういうスカーフを買ってやるから、今度からそっちをつけろ。な?」
「くれるの? くれるの? やったー、楽しみにしてるね!」

 そのほうがきっと似合うだろう。
 そう思い口約束をした数日後、ベリトはシャックスのスカートと同じ柄のスカーフを手に入れて、それを彼女にプレゼントした。

『やったー、ありがとありがと! すっごーい、すべすべの素材だー! 大事にするね!』

 シャックスは屈託無い声をあげると嬉しそうにそれを首に巻いて、自分の前で回ってみせたりした。
 喜んでくれているのなら、よかっただろう。
 それに、あのスカーフならきっと色合いもいいに違いない。

 そう、思っていたのだが……。

「何で俺様がくれてやったスカーフをつけてねぇんだよ!」

 翌日、幻獣を倒すために呼び出されたシャックスは、プレゼントしたはずのスカーフをつけてはいなかった。
 つい、勢いこんでそう問いかければ。

「あれねっ、戦って汚したり、燃えたりするともったい無いなーって思って。だから、箱の中に大事に、大事にしまっておいたんだ!」

 プレゼントを渡した時と同じ屈託無い笑顔で、そんな事をいう。
 その箱の中には他にも色々なものが突っ込んであるのだろうという事は簡単に想像できた。

「まったく、せっかくくれてやっても使わないなら意味がねーだろうが……帰ったらその箱から出しておけ。汚れたり破れたりしたらまた買えばいいんだからな」
「はーい」

 そんな約束をしたが、元より鳥頭で有名なシャックスである。
 幻獣退治が終る頃にはその約束もすっかり忘れており、ベリトがシャックスの「大事なものを入れておく箱」を見る事になったのはシャックスが疲れて眠る間際だった。

「もう眠たいから、勝手に開けて見ていいよぉ……」

 そう言ってうとうとするシャックスを寝室までおくると、ベリトは言われた通りアジトの隅においてあるシャックスの「たからばこ」を探しに行った。
 たからばこ、と呼ばれているそれは単なる木箱だった。
 何でも入れているのだろう、蓋の隅からぬいぐるみの足のようなものがちらりと見えている。

 この箱に、きっとキノコでも入れてるのだろう。
 そう思って開けた箱を見て、ベリトは驚いた。

 箱の中にはベリトがプレゼントしたスカーフの他にも、赤や黄色、チェック柄といった様々なスカーフが入っていたからだ。

 それを見て、ベリトは自然と笑っていた。

「何だ、周囲を不幸にする、っていつもちょっと寂しそうな顔して心配してたけどよ」

 何枚も何枚も出てくるそのスカーフは、シャックスを思って渡されたものだろう。
 周囲を不幸にするメギドとしてどこか避けられている。
 そういって時々悲しんでいるシャックスだが、何の事はない。こんなにも愛されている。こんなにも愛されて、心配してくれている人がいるのだ。

 シャックスは鳥頭だからすぐに忘れてしまうが、きっとこの箱をあけて、沢山の布を見るたびに思い出すのだろう。
 自分を思ってスカーフやマフラー、首に巻くのに丁度いい大きさの布などをくれた、良い友、良い仲間の事を。

 それを思いながら、ベリトは黙って箱を閉じる。
 自分のくれたスカーフも、この箱の中にあるままでいいのだろうと、そう思ったからだ。

 箱から出してシャックスの首に飾られているより、思い出した頃に宝箱を開けたシャックスが箱いっぱいの布を見て、皆からの好意を思い出す。
 その笑顔の一つになれるのなら、きっとそのほうがいいのだろう。

 箱を閉じ、瞼を閉じるベリトの脳裏には満面の笑みを浮かべるシャックスの、あの屈託ない笑顔が広がっていた。
posted by 東吾 at 15:09| メギド72系駄文